ストークが急激に強めるバルサ色 アフェライ獲得で合意

ロングボール戦術からの脱却へ

 日本代表DF長友佑都の獲得に動いているストーク・シティがプレミアリーグ屈指の積極補強でバルセロナ色を一気に強めている。
 英衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、ストークはバルセロナと契約満了となり、フリーエージェントとなっているオランダ代表MFイブラヒム・アフェライの獲得で合意に至り、本拠地ブリタニアスタジアムでメディカルチェックを受けると報じられている。
 ウェールズ人指揮官のマーク・ヒューズ氏は現役時代に1年間バルサでプレーした経験の持ち主だが、ストークは急激にバルサ色を強めている。エースFWボージャン・クルキッチ、U-21スペイン代表DFマルク・ムニエッサ、そして、今季バルサBから加入したモロッコ人ウインガー、モハメド・エル・オウリアチの3人はバルサ出身者。ここにアフェライが加わることになる。
 アフェライは故障などに苦しみ、バルセロナの4年間のうち、シャルケ、オリンピアコスに1年ずつ期限付き移籍で武者修行に出た。そのスピードとシュートレンジの広さには絶大な評価があり、完調なら大きな戦力アップとなりそうだ。
 ストークは今季守護神アスミル・ベゴヴィッチをチェルシーに引き抜かれたが、実績抜群の元アイルランド代表GKシェイ・ギブンを獲得。チェルシーから昨季ACミランに期限付き移籍していたオランダ人司令塔マルコ・ファン・ヒンケルをレンタルで獲得。リバプールの元イングランド代表DFグレン・ジョンソンも獲得するなど、一気に陣容を整えている。
 そして、インテルのダイナモ長友の獲得に動くなど、今夏のプレミアの移籍市場の隠れた主役となっている。元イングランド代表FWピーター・クラウチら長身選手を並べるロングボール一辺倒だった戦術から、テクニシャンを増やすことで決別を図るストーク。バルサ色を強めながら、昨季9位からのさらなる躍進を目指す。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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