長友がミラノダービーで奮闘 本職で積極的にプレー

若手をけん引

 インテルの日本代表DF長友佑都は、中国の深センで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのミラン戦に左サイドバックとして今季初先発出場した。後半30分過ぎまで安定したプレーを続け、残留に向けてアピールした。
 
 若手主体のメンバーが顔をそろえたインテルは、ミランを相手にチャンスを作り出すことができなかった。チームの停滞に合わせるように、長友も前半はオーバーラップを披露する機会がほとんど見られなかった。42分にようやく左サイドからクロスを上げたものの、GKディエゴ・ロペスに直接キャッチされてしまう。いいところを見せられないまま前半が終了した。
 
 この夏の放出候補にも名前が挙げられている長友。先日のバイエルン・ミュンヘンとの親善試合では、不慣れな右ボランチで起用されるなど、インテルでの立場が不安定な状況にある。ロベルト・マンチーニ監督の信頼を得るためには、本職で起用された、このミラノダービーは貴重なアピールの場となった。
 前半、シュート1本に終わったことで危機感を感じたのか、長友は後半開始早々から積極的な姿勢を見せる。後半5分、左サイドでボールを受けた長友はドリブルでエリア内に侵入。得意の右足に持ち替えてシュートを放ち、ミランゴールに迫った。これがインテルにとっては最初の枠内シュートとなった。若いチームを鼓舞するように気迫あふれるプレーを見せつけた。
 
 インテルは後半途中から新戦力のコンドグビアや、ブロゾビッチといったレギュラークラスの選手を一気に投入。後半18分にDFメクセスのスーパーボレーで先制を許したものの、その後はインテルがボールを保持。その中で、長友も同24分と25分には立て続けに高い位置でボールを受け、クロスにつなげるなど再三攻撃に絡んだ。
 
 守備でもミスらしいミスのなかった長友。決定的な仕事をこなすことは、できなかったものの、まずまずの出来で指揮官に健在ぶりを示した。

 

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