「一瞬、夢を見た」 DF長友が告白、ベスト8がちらつき…「今考えれば甘さだった」

長友は、ベルギーに2-3と逆転負けした後、率直な思いを吐露している【写真:AP】
長友は、ベルギーに2-3と逆転負けした後、率直な思いを吐露している【写真:AP】

ベルギーに2-3と悪夢の逆転負け後、率直な思いを吐露

 日本代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でベルギーと激突し、2点を先行するも追いつかれ、後半アディショナルタイムに痛恨の逆転ゴールを許して2-3で敗れた。

 前半を0-0で折り返した日本は、後半3分にMF原口元気の一撃で先制すると、同7分にMF乾貴士が強烈な無回転ミドルを叩き込んで2-0とリード。ところが同24分にDFヤン・フェルトンゲン、同29分にMFマルアン・フェライニに得点を許して2-2に追いつかれ、同アディショナルタイム4分にMFナセル・シャドリに決勝点を奪われて敗れた。

 試合後、長友は「相手は全てが上回っていた。クオリティーもスピードもフィジカルも。結果は実力通りというのが正直なところ」と率直な思いを吐露している。試合を冷静に振り返りつつ、“2-0リード”という状況により、ある思いが湧き上がっていたと明かす。

「2-0で勝っている状況で、自分らも行けるという気持ちでいて、一瞬ベスト8の夢も見て、一瞬にしてそれが砕けてしまった」

 わずか4分間で2ゴールを奪った日本だが、反対に5分間で2点を返され、メンタル的に劣勢に追いやられていた。そうして迎えた後半アディショナルタイムに失意のゴールを奪われて終戦している。決して油断していたわけではない。だが2点リードは、ベテラン選手の心にもわずかな隙を生んでしまったようだ。

「一瞬、夢を見ましたね。試合の中で夢を見たのが、今考えれば甘さだったのかな」

 試合中に“史上初のベスト8”が脳裏をかすめたが、長友はそうしたこと自体が甘さだったのかもしれないと反省を口にする。手にしていたかに思われたベスト8の切符だが、するりと手のひらから落ちてしまった。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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