ACミランのインザーギ新政権に本田不要論 悩める日本のエースにイタリア紙は厳しい見方

カカには米国行きの話も

 

 さらに、カカの去就は不透明だが、この夏にブラジルへと復帰しない場合、来年1月のマーケットでアメリカに活躍の場を移すことになるというのだ。

「ミランは、カカに未来を落ち着いて選択する自由を与えた。違約金や制約なしに6月30日までに移籍はできるが、8月上旬までは待てない。ターラブも諦めて放出し、バロテッリ、ビルサ、ロビーニョもそれに続く。サンパウロに移籍しなければ、カカはクリスマスまでミランに残り、1月からオーランド・シティーでプレーする」

 また、記事内では本田の動向についても触れられている。

「本田圭佑はミランから出ていく気はない。彼の固い契約が切れるまで3年6か月、年俸270万ユーロで契約が残っている。ペルシャ湾のアラビアの大金持ちたちは、彼を獲得しようとしているが、この日本人ビッグプレーヤーはまだ29歳で黄金の年金生活のようなところに行こうとは思っていない……ミランは彼に期待している。ブラジルW杯で活躍すれば、商業価値は上がる。14-15シーズンのミランはチャンピオンズリーグもヨーロッパリーグも出場できないから、海外に向けて発信することができない」

 本田に中東のクラブから触手が伸びていることを指摘しながらも、ミランとの大型契約を残すことから移籍の意思はない、と報じた。来季欧州のカップ戦に出場できないミランはアジアに情報を発信するツールとして本田の存在を必要としているともいう。早くも新政権でポジションのない可能性が出てきた本田だが、ブラジルW杯での活躍こそが、ミランにおける本田の価値を高めるために、残された最高の手段のようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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