“10番”香川真司が指摘した西野ジャパンの課題 「強みをどこで持つんだと…」

「何かストロングポイントを持ってW杯に行きたい」

 香川の持ち味でもある狭いスペースの突破、ペナルティーエリア内に割って入っていくプレーは見られなかった。香川としてはサイドとの連係や要所でスピードアップする必要性を強調。そして、「僕たちの強みをどこで持つんだというものをチームとして持たなきゃいけない。相手もしっかり残っているなかでクロスを上げるのはなかなか可能性がないのかなと思った」とチームが抱える課題について指摘した。

 周囲との連係についても「課題が残った」と振り返った香川。この日はプレースタイルの異なる本田との交代でピッチに立ち、攻撃に変化を加えたい状況だったが、スイス守備陣の前で光るものを見せることはできなかった。

「自分が出た時にどれだけバイタルに入っていけるのかというのは意識した。ただ、自分だけで攻略できるほど甘くない。そこに2人、3人と絡めるようにすることが必要。それはもっと出したい。

 次の試合(12日のパラグアイ戦)があるのでやりきりたい。個人としても、チームとして何かストロング(ポイント)を持ってワールドカップに行きたいです。それまでに3日間しかないですけど、話し合いながら練習して。今日はそういうところは足りなかった」

 ロシア・ワールドカップ開幕までの1週間を切った。12日のパラグアイ戦という最後のテストマッチを終えればすぐに本大会を迎える。チーム状態は良好とは言えないなかで、収穫を得ることができるのだろうか。

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