西野J、強豪スイスに0-2完敗 新体制で2連敗とロシアW杯に向けて不安露呈

 日本代表スイス戦布陣【画像:Football ZONE web】
日本代表スイス戦布陣【画像:Football ZONE web】

後半31分から香川を投入するも…

 後半に入ると1点ビハインドの日本は、前半同様にショートパスをつないで攻撃する意図を見せた。同10分には負傷を抱えていたDF酒井宏樹とMF乾貴士を投入。しかし、前線では武藤がボールを収めることがほとんどできず、スイスのペナルティーエリア内を攻略する場面は作れないまま試合が進んだ。トップ下の本田も、ペナルティーエリアすぐ外の中央でボールを受けながら、コントロールが決まらずシュートも打てずと、存在感はほとんどなかった。

 結局、日本が後半に初めてシュートを打ったのは同26分の原口がペナルティーエリア外側から打ったものになったことからも、攻撃の迫力不足や機能不全を露呈。決定力を問題にしようにも、決定機自体がなかった。逆に後半29分には、川島からのスローをMFジェルダン・シャキリに読まれてカットされ、あわやというループシュートを打たれるなど、要所でスイスに脅威を与えられてしまった。

 後半31分には本田を諦めてMF香川真司をピッチへ。しかし、その香川もまたスイスの守備陣を前にボールを触る機会も少なく脅威にはなれなかった。すると同37分、中盤でのボールロストから左右に揺さぶられ、最終的にFWハリス・セフェロヴィッチに追加点を許して0-2で完敗した。

 日本代表は西野監督体制で5月30日の国際親善試合ガーナ戦に続き無得点で連敗。欧州入りしての初戦でも監督交代の効果やプレー内容の向上といった明るい兆しは全く見られなかった。今後、12日に国際親善試合パラグアイ戦を行って19日にワールドカップ(W杯)本大会初戦のコロンビア戦を迎えるが、明るい材料を探すことすら困難な状況が続いている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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