日本代表DF槙野、国内組の一人として本音吐露 「海外組には正直言って勝てない」

槙野は国内組と海外組のサバイバルについて言及した【写真:Getty Images】
槙野は国内組と海外組のサバイバルについて言及した【写真:Getty Images】

海外組との差を実感した槙野、「厳しい環境作り」に力を注いできたと自負

 日本代表は23日、6月のロシア・ワールドカップ(W杯)に向けた国内キャンプ3日目を終えた。30日のガーナ戦を経て、31日に最終登録メンバー23人が発表されるなか、DF槙野智章(浦和レッズ)は国内組と海外組のサバイバルについて言及。「国内でプレーするだけでは、海外組には正直言って勝てないと思う」と正直な思いを吐露している。

 ロシアW杯に向けてラストサバイバルが続くなか、槙野は熾烈なメンバー争いについて口を開いた。「状況的に考えれば各ポジションのサバイバルはある」と語り、「ただ日本人の良さは、個人が輝くものではなく、チームが輝いてこその個人だと感じている」と持論を展開し、日本の強みとなるのは個より組織と強調した。

 そんななか、国内組と海外組について話題が移ると、「今日、海外組の選手がいっぱいいましたけど、国内組の選手にとって、国内でプレーするだけでは海外組には正直言って勝てないと思う」と国内組の置かれた立場を率直に明かした。

 槙野は所属する浦和のトレーニングとは別に、低酸素状態にして行う「ハイアルチテュード(高地)トレーニング」の専門スタジオにたびたび足を運び、心肺機能や持久力を効率良く向上させるメニューを積極的に取り入れてきた。それは海外組との差を埋めるための一手段であったという。「自分のなかで、どれだけ厳しい環境を作って、レベルアップするかという時間があった」と振り返っている。

「代表チームに呼んでもらうなかで、年下でも海外で頑張っている選手からいろんな話を聞いて刺激をもらうことも多いですし、上の選手から毎回話だけでも刺激をもらっている」

 海外組との差を実感しながら、その差を埋めるための環境作りに力を注いできたと自負する槙野。代表チームに継続招集され、23人の最終メンバー入りも確実視される自らの置かれた状況が、続けてきた努力の結果を物語っていると言えるだろう。

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