名門ハンブルガーSVの残留には「奇跡が必要」 伊藤が“幻のゴール”、完敗で崖っぷち
フランクフルトに0-3で敗れ、自力での残留確定が消滅
ブンデスリーガから降格経験のない名門ハンブルガーSVが崖っぷちに立たされた。現地時間5日の敵地フランクフルト戦に0-3で敗れ、自動降格圏17位から脱出のチャンスを逃した。これにより、自力での残留確定の可能性が消滅。最終節では「奇跡」が求められる危機的状況を迎えている。
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フランクフルト戦では先発したFW伊藤達哉のゴールが幻に終わるという、サポーターの歓声がため息に変わるシーンもあった。
前半25分、スルーパスに反応して左サイドからゴール前に抜け出た伊藤は相手GKのタイミングを上手く外し、左足で冷静に流し込んでゴールネットを揺らした。待望のブンデス初ゴールかと思われたが、直前にオフサイドがあったとして得点は認められなかった。
反対に同31分、FWマリウス・ヴォルフのゴールでフランクフルトが先制。後半にはさらに2点を追加され、ハンブルガーSVは結果的に0-3と完敗した。
ブンデスリーガは全18チームのうち、下位2チームが2部へ自動降格。16位は2部3位との昇降格プレーオフを戦う。ハンブルガーSVは17位のまま最終節を迎えたことになり、同時刻キックオフだった試合でRBライプツィヒに1-4で敗戦した16位ヴォルフスブルクとの勝ち点差は「2」のままとなっている。
順位が逆転する条件として、ハンブルガーSVは最終節の9位ボルシアMG戦での勝利が最低条件。ヴォルフスブルクが降格の決まっている最下位ケルンに敗れれば、順位は入れ替わる。ヴォルフスブルクが引き分け、ハンブルガーSVが勝利の場合は同勝ち点で並ぶことになるが、得失点差に10の開き(ヴォルフスブルク-15、ハンブルガーSV-25)があるため、逆転の可能性は極めて低いと言えるだろう。