16歳FW久保建英、好調FC東京で直面する“J1の壁” 確かな成長の陰に潜む課題とは?

チームは好調を維持するが、久保はリーグ戦ここ3試合で出番がない【写真:Getty Images】
チームは好調を維持するが、久保はリーグ戦ここ3試合で出番がない【写真:Getty Images】

2位に躍進するチームのなかでリーグ戦3試合出番なし 現在は運動量強化にトライ中

 J1のFC東京は28日のリーグ第11節で名古屋グランパスを3-2で下し、今季二度目の3連勝で2位をがっちりキープ。前節には開幕9戦無敗(8勝1分)だったサンフレッチェ広島に初黒星をつけるなど、長谷川健太監督に導かれて上昇気流に乗ってきた。一方で、シーズン当初に“起爆剤”として投入されていたFW久保建英は、直近のリーグ戦3試合で出番がない。16歳の若き逸材が乗り越えるべき課題とは――。

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 FC東京は開幕3試合でわずか1ゴール(その間は1分2敗)だったが、第4節湘南ベルマーレ戦(1-0)以降の8試合で18ゴールを挙げ、総得点19は堂々のリーグトップを誇る。得点ランキング1位を走るFWディエゴ・オリヴェイラ(9得点)がフィジカル&パワー、3試合連続ゴール中の元日本代表FW永井謙佑(4得点)がスピードで猛威を振るう、相性抜群の2トップは相手にとって脅威そのものだ。加えて、二人に関して言えば攻撃だけでなく、前線からの献身的な守備も忘れてはならないだろう。

 そして、好調のFWコンビを陰で支えるのが、サイドハーフのMF東慶悟とMF大森晃太郎だ。両者ともに労を厭わずハードワークを続け、チームに安定感と躍動感をもたらしている。過去の起用法を見れば、久保が出場する場合は2トップの一角ないしはサイドハーフだが、レギュラー4人が絶妙なバランスを保っているうえに、ベテランFW前田遼一やアグレッシブさが売りのFW富樫敬真も控える状況でチャンスをつかむのは容易ではない。

 安間貴義コーチ(兼U-23監督)は、「タケは上手い」と久保の卓越したテクニックを認めたうえで、直面している現状について説明する。

「ただ、(大森)晃太郎と(東)慶悟のやっているあのポジション(サイドハーフ)は、すごい運動量が必要。今はそれに対してトライしている」

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