HSVの20歳FW伊藤、「精密クロス」で初アシスト 逆転残留へ2点演出し独メディア称賛

ヴォルフスブルク相手にブンデスリーガ初アシストを記録した伊藤【写真:Getty Images】
ヴォルフスブルク相手にブンデスリーガ初アシストを記録した伊藤【写真:Getty Images】

残留を争うヴォルフスブルクに敵地で3-1勝利 伊藤がPK奪取&初アシスト

 2部降格の危機に瀕するブンデスリーガ17位のハンブルガーSV(HSV)は、現地時間28日に残留争いのライバルであるヴォルフスブルクと敵地で対戦し、3-1で勝利。残り2試合で残留圏内の暫定15位ヴォルフスブルクと、1試合消化の少ない同16位マインツとの勝ち点差を「2」として、自動降格圏脱出に望みをつないだが、その一戦でブンデス初アシストを含む2ゴールに絡んだ20歳のFW伊藤達哉の活躍が、称賛を集めている。

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 第31節終了時点で勝ち点25の17位に沈んでいたHSVは、第32節で勝ち点5差のヴォルフスブルクと敵地で対戦。残留のためには勝利が絶対条件の一戦に、伊藤は日本代表DF酒井高徳とともにスタメン出場した。

 そして伊藤は、その起用に結果で応えてみせる。前半42分、MFルイス・ホルトビーからパスを受けるとペナルティーエリア内に鋭く侵入。相手に倒されPKを獲得し、これをFWボビー・ウッドが決めてHSVが先制した。

 これで波に乗った伊藤は前半アディショナルタイム1分、左サイドでボールを受けると切り返して右足でクロス。ゴールに向かうライナー性のボールを、走り込んだホルトビーが頭ですらしてHSVに貴重な2点目が生まれた。伊藤にとって、これがブンデス初アシストとなった。

 試合はその後、両チームが1点を取り合い、3-1でHSVが勝利。残留争いのライバルから大きな勝ち点3を奪うことに成功したが、現地メディアでは2ゴールに絡んだ伊藤のプレーが高く評価された。ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は、「伊藤は試合の決定的な場面で輝くことができた」と報道。ドイツメディア「SPORTSCHAU」が2点目のアシストを「精密なクロス」と伝えれば、「FOXスポーツ」イタリア版は「ハンブルガーの男、タツヤ・イトウは前半のわずか2分間で、PK奪取とホルトビーのゴールをアシストして試合を決めた」と、伊藤が勝利の立役者になったとしている。

 残り2試合となったなか、HSVは逆転残留を果たせるのか。ヴォルフスブルク戦で2ゴールに絡んだ伊藤にも、救世主としてさらなる活躍が期待されそうだ。

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