イタリア代表のアントニオ・コンテ監督が来年、フランスで行われるUEFA欧州選手権を前に辞任を迫られる可能性が急浮上している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。 コンテ氏はユベントスをセリエA3連覇に導いた後、今季開幕前に電撃辞任してイタリア代表監督へと就任した。手腕に定評のある指揮官だが、シエナ監督時代の2011年に違法賭博に絡む八百長の存在を知りながらも告発しなかった容疑を掛けられている。 予選H組で3勝2分けのイタリア代表は現在、首位クロアチアと勝ち点2差の2位につけているが、本大会の期間中など重要な 時期に出廷を命じられる可能性もある。そのため、記事では「2016年欧州選手権の前に裁判に立ち向かいたくない。思い切った決定も準備している」とリポート。八百長裁判の行方次第では代表を去る可能性が高まっているという。 フィリッポ・インザーギ監督が今季限りで退任濃厚なACミランは現在レアル・マドリード退団の決まったカルロ・アンチェロッティ監督の招聘(しょうへい)に全力を注いでいる。だが、アンチェロッティの招聘に失敗した場合の候補者としてセビージャのラナイ・エメリ監督とともにコンテ監督の名前も挙がっている。 アズーリ指揮官から電撃退陣の可能性が出てきたコンテ監督は、今夏の監督候補の目玉となるかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾー ンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images