守備リーダー吉田も唖然、ニアサイドをぶち抜かれ失点 「レベルアップしなければ…」

後半18分、シュートコースを詰めに寄せるも強烈な一撃を叩き込まれる

 ロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選、チーム唯一のフルタイム出場を飾ったDF吉田麻也(サウサンプトン)にとっては、ほろ苦い最終戦となった。サウジアラビア戦で先発出場したものの決勝点となる失点を喫して悔しさを滲ませた。

「サウジアラビアの皆さんにおめでとうと言いたい」

 ディフェンスリーダーは試合後、開口一番で相手を称えた。この日もオーストラリア戦と同じく昌子源(鹿島アントラーズ)とともにセンターバックコンビを組んだ。前半こそサウジアラビアの攻めを落ち着いて防いでいたものの、30度を超える高温多湿の環境もあり、チーム全体の足が徐々に止まり始める。

 そして後半18分、FWムワラドに最終ライン裏を抜け出される。吉田はシュートコースを詰めに寄せるも右足を振られ、GK川島永嗣(メス)の守るゴールのニアサイド上をぶち抜く強烈な一撃を叩き込まれた。歓喜に沸くサウジアラビアのイレブンと6万人が詰めかけた会場の熱狂とは裏腹に、唖然の吉田は失点の痛みを噛みしめるほかなかった。

 バヒド・ハリルホジッチ監督はその後、杉本健勇(セレッソ大阪)らを投入したものの「非常に難しい試合でしたし、上手く1点を守り切られました」と語る通り、戦況が変わらぬままタイムアップ。初戦のUAE戦に続く今大会2敗目となった。

 

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