マンUが放出を惜しむ完全復活のチチャリート 不遇の時を経てドイツで放つ輝き

エルナンデスが執念のゴールも、レバークーゼンは1-1ドローでELへ

 レバークーゼンは9日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の1次リーグ最終戦で前年王者のバルセロナと対戦。マンチェスター・ユナイテッドでは出番がなく、ドイツへ活躍の場を移したメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスの値千金の同点ゴールも虚しく、3位で決勝トーナメント進出を逃した。

 それでも“チチャリート”の愛称を持つ小柄なストライカーは、バルサ相手にその抜群の嗅覚でゴールを陥れ、その実力をあらためて見せつけた。1点ビハインドの前半23分、左サイドからのクロスをエリア内のMFハカン・チャルハノールが中央で待っていたエルナンデスへフリック。背番号7を背負うメキシコ代表FWは左足を振り抜き、GKが一歩も動けない強烈なシュートでネットを揺らした。

 後半にはFWカリム・ベララビがドリブルからシュートに持ち込んだシーンで、フリーでパスを待っていた自分にパスを出さなかったことに激昂。顔を突き合わせての口論になる場面も。主審が制裁に入ったが、それだけ勝利へ強い執念を燃やしていた。

 試合は1-1のまま終了のホイッスルを迎えた。突破を争うライバルのローマもBATEボリソフとスコアレスドローに終わり、勝ち点では6で並んだ。しかし、直接対決2試合の成績でローマが1勝1分と上回ったことで、レバークーゼンはグループ3位に。今後はヨーロッパリーグでタイトルを目指すこととなった。

 

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