高精度キックで先制点を演出 浦和のファンタジスタは自然体を貫き代表へ

中盤でタクトを振るうも白星は手にできず

 10月3日、J1セカンドステージ第13節の浦和対鳥栖の一戦で、約3年半ぶりに日本代表に選出された浦和のMF柏木陽介が、左足の正確なキックで先制ゴールを演出した。

 この日はセットプレーのキッカーを、MF梅崎司に任せていた。そうしたなかで迎えた前半23分、梅崎が蹴った右CKがクリアされて逆サイドからのCKになると、柏木が左コーナーに向かい、この日初めてキッカーを務めた。すると、その左足から放たれた高精度のボールが、DF那須大亮の頭をピタリと捉える。那須のシュートは相手にブロックされたものの、こぼれ球にMF武藤雄樹、FW興梠慎三が立て続けに反応して先制ゴールが生まれた。

「キッカーに関しては、あまりチーム内部の情報を出すわけにはいかないけど、蹴れたら蹴ろうとは思っていた。それが得点につながったのは大きかった」

 一方、首尾よく先制しながら、浦和は前半31分に鳥栖のこの日最初のシュートによって失点。その後の約60分間は相手のコンパクトな守備ブロックに苦しみ、勝ち越しゴールを奪えず。ホームで手痛いドローを喫した。柏木も“走るファンタジスタ”の名のとおりに、中盤で前後左右に動き回りながらボールを受け、長短のパスでなんとか崩しに掛かろうとしたが、白星を手繰り寄せることはできなかった。

 

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