元リオ五輪代表MF矢島、飛躍求め浦和からG大阪へ “14歳差”遠藤から「学ぶべき部分多い」

「良い位置にいるので、見逃さずに出したい」

「近いポジションにいる時に、自分が前に出たらヤットさん(遠藤)が下がってくれたり、そういう関係があって。自分が後ろにいる時に、良い位置にいてくれるので、見逃さずに出したいという思いはありますし、自分が前にいる時は良いパススピードで欲しいところに来るんです。駿くんへのスルーパスも、ヤットさんが間に入って自分が前を向けたので。一緒にやっていて、学ぶべき部分が多いなと感じます」

 また、遠藤も矢島について「もともとクオリティーが高い選手だし、足下の技術には確かなものがある。ボールを受けてくれるし、良いつなぎ役として機能すると思う」と話している。実に14歳差の二人のゲームメーカーだが、流動的にポジションを入れ替えながらラストパスを配球する役目として機能性を高めることが期待される。

 矢島は昨季の開幕前もG大阪からのオファーを受け取ったが、悩んだ末に浦和に残留していた。そして今季、2年越しの移籍になった。すでに「結構、最初から慣れましたよ。サッカーの感覚が似ている選手が多いので、やっていて楽しいですね」と表情は明るい。

 11日には古巣の浦和とトレーニングマッチがあり、さらに今季はルヴァン杯でも同組となったため、リーグ戦も合わせて最低でも公式戦で4回の対戦が待っている。この日の東京V戦はスコアレスドローに終わったが、レヴィー・クルピ監督の1年目となるG大阪で、矢島は攻撃の中心として定着することが期待されている。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

 

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