名将ベンゲル、“チャイナバブル”の終焉を明言 中国クラブの爆買い補強は「失速した」

移籍税導入で移籍市場を席巻した勢いが停滞

 司令塔を失ったチェルシーのアントニオ・コンテ監督は当時、「中国リーグは全てのクラブにとって危険だ」と警鐘を鳴らしていた。

 ベルギー代表MFアクセル・ビィッツェル(天津権健)、元ブラジル代表FWフッキ(上海上港)、元ポルトガル代表FWジャクソン・マルティネス(広州恒大)、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス(上海申花→ボカ・ジュニアーズ)、同FWエセキエル・ラベッシ(河北華夏幸福)も巨額の移籍金で中国へ移籍した。しかし、欧州のトップクラブにもプレッシャーを与えていたはずの状況は急展開を迎えた。

 記事では「国外選手獲得に関する新しい規則が、現在の移籍市場でクラブの購買力を削いでしまった。海外の選手獲得時には100パーセントの移籍税がかかるというものだ。中国サッカー協会がユースレベルの育成を助けるために設けたこのルールが、クラブの移籍活動を遅らせている」と報じている。

 スペイン代表FWジエゴ・コスタは移籍金6400万ポンド(約93億円)でチェルシーから天津泰達に移籍するとみられていたが、移籍税導入もあって交渉は破談。結局、アトレチコ・マドリードに復帰していた。

 ベンゲル監督は中国バブルが終焉を迎えたと指摘している。

 

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