松井大輔が魅了された“世界のドリブラー3人” 「閃き」と「スピード型からの進化」に脱帽

「フランスにいる頃から“スーパーな存在”」

 2人目に挙げたのは、リーグ・アン時代に対戦相手として同じピッチに立ち、今や世界的ビッグネームに上り詰めたあのアタッカーだ。

「リーグ・アン出身だったら……やっぱり、アザールは外せない」

 MFエデン・アザールはアントニオ・コンテ監督率いるチェルシー、そしてロシア・ワールドカップ(W杯)優勝のダークホースと見られるベルギー代表で、ともに10番を背負う。現在の世界トップクラスのアタッカーの一人だが、松井は若き日のアザールを知っている。2007年から12年まで、アザールはリールでプレーしており、ほぼ同時期にリーグ・アンを主戦場としていた松井は、当時のことをこう回想する。

「当時はまだそこまでパスを使うのではなく、サイドからガンガン行くドリブラーでしたね。とはいえ、フランスでやっている頃から“スーパーな存在”になっていました。ドリブルを仕掛けられたら、もう誰もが止められない、そんな状態でした」

 松井がアザールに抱いた印象は、数字と実績が物語る。2010-11シーズンと11-12シーズンと2年連続でリーグ・アンのMVPを獲得した。またリールでの最後のシーズンはリーグ戦20得点18アシストと圧倒的なプレーぶりだった。フランス時代からの輝きを知るだけに、現在の万能型アタッカーとしての活躍ぶりは納得といったところかもしれない。

 

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