クロップ涙の「香川真司マンU移籍」に英紙再注目 ドルトムントの“大物流出4例”で紹介

「私の心は張り裂けている。本当に泣いたんだ」

 そして2番目に登場するのが香川だ。

 12年夏にサー・アレックス・ファーガソン元監督に才能を認められる形でマンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川については、「クロップのドルトムントでの黄金時代における重要な存在が日本代表の香川だ。2011、2012年のブンデスリーガ連覇で不可欠な存在だった。だが、シャヒンのように欧州のビッグクラブからの誘いはあまりに大きすぎた。彼はセレッソ大阪からわずか35万ユーロ(約4700万円)で獲得したが、マンチェスター・ユナイテッドは1200万ポンド(約18億円)を彼に支払った」と振り返っている。

 そして、ユナイテッド2年目のデイビッド・モイーズ政権下で不遇を味わった香川についての、クロップ監督の魂の叫びも紹介している。

「シンジ・カガワは世界最高の選手の一人だ。彼は今、マンチェスター・ユナイテッドで20分しかプレーしていない。左ウイングで、だ。私の心は張り裂けている。本当に泣いたんだよ。セントラルミッドフィールドが、シンジの最高の役割なんだ。ゴール前で、今まで見た誰よりも嗅覚を持っているんだ。

 だが、ほとんどの日本人にとっては、ドルトムントでのプレーより、マンチェスター・ユナイテッドでのプレーの方が大きな意味を持つんだ。彼が移籍した時には、私たちは20分間抱き合って泣いたんだよ」

 愛弟子の窮状を見るに見かねた名将の当時の悲嘆に暮れた様子を紹介する一方で、香川流出後の対応は水際立っていたという。

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