「力不足、答えは簡単」 不変の“小嶺イズム”、選手権8強敗退も名伯楽の尽きぬ向上心

初のベスト8進出の長崎総科大附、流通経済大柏に0-3で敗戦

 5度目の出場で初のベスト8に進んだ長崎総科大附(長崎)だったが、今夏の高校総体を制した流通経済大柏(千葉)に0-3で完敗した。

 前半は0-0で折り返したが、後半立ち上がりの4分に失点し、10分と試合終了間際にも追加点を奪われた。0-2で敗れた高校総体準々決勝の雪辱はならず、ベテランの小嶺忠敏監督は「力不足、答えは簡単」と潔く敗戦を受け入れた。

 前半は互いに長いボールを蹴り合う展開。流通経済大柏には大会を代表するような傑出したストライカーは不在ながら、ここぞの場面でどこからでも得点できる強みがある一方、長崎総科大附はU-18日本代表で、大会ナンバーワンFWの安藤瑞季が3回戦でイエローカード。3試合連続得点していただけに、警告累積で準々決勝に出場できなかったのは大きな痛手だった。

 しかし、小嶺監督は言い訳しなかった。「安藤がいなかった影響がないと言えば嘘になるが、みんなでやるのだから選手層が薄いということですよ」と、余計なことには触れようとしない。

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