“夏の王者”流経大柏が二冠に向けて好発進! 初出場の大分西を3-0で破り3回戦進出

大半の時間でボールを保持し、危なげなく初戦突破

 夏の高校総体王者が盤石の試合運びで初戦を飾った。第96回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦が行われフクダ電子アリーナの第1試合では地元千葉の流通経済大柏が初出場の大分西(大分)を3-0で破って3回戦進出を決めた。

 緊張感のある初戦だったが、開始わずか3分で「10番」がスコアを動かした。最終ラインからの縦パスを受けたMF菊地泰智は鋭くターンして前を向き、約30メートルの距離から左足を一閃。前にポジションしていた大分西のGK高橋力也の頭上を破るシュートが決まり、流通経済大柏が先制点を挙げた。

 その後も流通経済大柏が大半の時間でボールを保持し、ほぼハーフコートゲームの様相となったが、大分西も最終ラインで粘り強く守って追加点は許さず。前半は1点差のまま終了した。

 後半に入ると、また立ち上がりに菊地がゴールを奪った。後半4分、ペナルティーエリア右角付近から左足で巻きこむシュートでファーサイドを狙うと、これがゴールに吸い込まれて2点目。さらに同13分には後半から出場のMF加藤蓮が、GKとの1対1を冷静に決めて3-0とリードを広げた。

 大分西もカウンターに活路を見出そうとしたが、決定機を作り出すところまではいかずに試合終了。千葉県王者が夏冬の二冠に向けて順調なスタートを切った。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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