中国を率いるW杯優勝監督リッピ、日本の選手を称賛「高いクオリティーを持っている」

リッピ監督「ポゼッションが大きな影響を与える」と言及 流れを左右した「0.1%」の差

 中国代表は12日のE-1選手権第2戦で日本に1-2と敗れた。中国を率いるイタリア人のマルチェロ・リッピ監督は、かつてイタリア代表を率いて2006年ドイツ・ワールドカップ(W杯)を制した名将として知られるが、果たして日本戦をどのように見たのだろうか。

 イタリアの名門ユベントスを率いてUEFAチャンピオンズリーグを制し、リーグ優勝も5回を飾るなど輝かしいキャリアを誇るリッピ監督。2012年5月から2015年2月まで中国1部の広州恒大を率い、3年連続リーグ優勝、AFCチャンピオンズリーグ優勝を飾り、ロシアW杯アジア予選敗退後の2016年10月から中国代表で指揮を執っている。

 日本戦について開口一番「かなり苦しんだ試合だった」と言及しつつも、「前半の15分間は中国にとって有利な展開だった」と立ち上がりは評価した。実際、日本戦は後半38分まで0-0のまま推移。同39分にFW小林悠(川崎フロンターレ)、同43分にDF昌子源(鹿島アントラーズ)に立て続けにゴールを決められ、終盤にPKで1点を返したものの1-2で敗れた。

 リッピ監督は試合運びに敗因があると指摘。最大のポイントにポゼッションを挙げ、「こういうサッカーにおけるメンタリティーを考えると、ポゼッションが大きな影響を与える。中国より日本がポゼッションで上だった。これが結果に影響した」と語っている。

 もっともボール支配率は日本の50.1%に対して、中国は49.9%とほぼ互角。数字上は差があってないようなものだが、リッピ監督の見解からすれば「0.1%」の差が少なからず流れに影響を及ぼしたということだろう。

 

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