イングランドが誇るスピードスターの争奪戦にチェルシーも参入

ウォルコット獲得にリバプールも本腰

 アーセナル退団の可能性浮上しているFWセオ・ウォルコットの争奪戦に、チェルシーが参入したことを英地元紙「タイムズ」が報じている。

 ウォルコットは、アーセナルとの契約期間が残り15ヶ月となっている、契約延長の交渉が暗礁に乗り上げているという。

 度重なる故障でアーセナルでの出場機会が減少傾向にあるウォルコットに対し、リバプールが獲得に乗り出していると報じられていたが、ここにきてチェルシーも争奪レースに参戦する姿勢を示しているとのことだ。

 チェルシーは3年前にも獲得に乗り出していたが、最終的にウォルコットはアーセナルとの契約延長を選択した。だがチェルシーは、自国リーグで育成された選手を12名チームに所属させるという、FA協会が定めたホームグロウン・ルールをクリアするために、純国産のタレントであるウォルコット穫りに再び本腰を入れると伝えられている。

 一方で、リバプールも今季エースを担っているMFラヒーム・スターリングの去就が不透明な状況にある。スターリング移籍時には、新たな国産のスピードスターを確保しなければいけないために、ウォルコット争奪戦は激化の一途を辿ると予想されている。

 ウォルコットは2006年のワールド杯ドイツ大会では弱冠17歳にしてイングランド代表のメンバーに選出されるなど、将来を嘱望されていた。しかし、故障で伸び悩む時期が続き、現在はクラブ、代表共に定位置確保に至っていない。新たに活躍の場を移し、第二のスタートを切るということも大いにあり得そうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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