なぜブラジル代表に圧倒されたのか? 選手コメントから浮かび上がる日本代表の問題点

反省をベルギー戦でどう進歩につなげるか

 結局、攻撃時の迷いが「あまり良くない形でボールを失った時にやられていた」(長谷部)、「相手のチャンスは、自分たちが攻撃して、奪われてからのカウンターが多かった」(槙野)という守備の負担増につながっている。連動した攻守の流れにおいて、選手たちも困惑を隠せなかった攻撃面での形のなさは大きな課題だ。

 “ハリル・スタイル”はワールドカップ仕様へと脱皮途中ながら、堅守からのカウンターがベースとなる。もっとも現状では、格上相手に先制点を献上し、日本が攻撃により力を割く展開となった場合、ブラジル戦と似た状況に陥る可能性は高い。

 FIFAランク2位のブラジルに続き、14日に同ランク5位のベルギーと対戦する。いずれも同44位の日本にとって格上の位置づけだが、ブラジル戦の反省を踏まえて進歩が見られるだろうか。

【了】

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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