ハリルJの1トップ「1強状態」に待った 万能ストライカー興梠の“柔軟性”がカギ

ハリル監督も期待「興梠は本当に興味深い」

 浦和は今季、ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督から堀孝史監督への交代劇が起こった。それによりシステムも変更されているが、興梠はそれによって得点の取り方も再調整している。

 サイドからの攻撃を重要視する点は変わらない。ペナルティーエリアのゴールライン付近まで切り込んでからマイナスのボールが入ってくるパターンから、アーリークロスも含め、浮き球のクロスが入るようになった今の戦術に合わせ、クロスへの入り方を変えた。

 相手の視野から一度消えて、一気に前に入ってくるように合わせることで、身長では競り勝てない相手からもゴールを奪っていく。そうしたプレーの柔軟性もまた興梠の武器だ。代表に定着して周囲を理解すればするほど、そうした一面を見せてくれるだろう。

 ハリル監督は「ここ最近の試合は本当に嬉しいです。得点を取るだけでなく、色々な仕事をしてくれている。興梠は本当に興味深い。守備に戻ることもしっかりやっている。A代表で先発を勝ち取るようなことをしてほしい」と期待を寄せている。これまで代表の大舞台では昨年のリオデジャネイロ五輪にオーバーエイジで出場したのみだが、W杯という最大の舞台に立つチャンスも開けようとしている。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング