伝説の天才、アイスマン、重戦車… 伊メディア選出「神トラップ弾・ベスト10」

歴史に残る“ブーメラン・トラップ”

 4位は元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パト。ACミラン時代の2008年、ナポリ戦で自陣から半ばクリアのようなフィードボールが相手の最終ライン裏に飛ぶと、右方向に流れながら右足を伸ばしたパトが類まれな足首の柔らかさでボールを左前方にトラップ。カバーしようとする相手DFとクロスするように入れ替わり、そのままシュートを決めた。

 3位は、今年10月25日にナポリのベルギー代表FWドリース・メルテンスがジェノア戦で決めた一撃だ。ペナルティーエリア内左サイドに走り込んだメルテンスは、センターサークル付近から出された浮き球のパスを走りながら右足でトラップ。ピタリと足元に止め、すかさず左足でGKの真上に豪快に突き刺した。バッジョやベルカンプのような分かりやすい凄みはないが、余計なステップが一切なく高い技術を感じさせるものになった。

 2位は“アイスマン”こと元オランダ代表FWデニス・ベルカンプがアーセナル時代の2002年にニューカッスルから決めたゴール。左サイドから斜めのグラウンダーで入ってきたボールをペナルティーアーク付近でゴールに背を向けたまま左足でトラップして、そのまま反時計回りに反転。回転がかけられたボールは、マークマンを反転した方向とは逆から回り込むようにベルカンプのところにバウンドして戻り、そのままGKとの1対1を決めた。この“ブーメラン・トラップ”はプレミアリーグ史上でも歴史に残るゴールとなった。

 

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