プレミア勢がCLの16強で全滅 欧州最強リーグが抱える皮肉な事態

欧州の舞台で勝てないプレミア勢

 プレミアリーグは近年、圧倒的なテレビの放映権収入や、外国資本の流入による経済力を背景に欧州で最も高いレベルを誇ってきた。だが、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、こぞって8強進出に失敗した。
 リーグで首位を走るチェルシーはベスト16でパリ・サンジェルマンに後塵(こうじん)を拝した。3位アーセナルもモナコに敗れ、5年連続で16強で敗退という残念な結果となっている。
 2位マンチェスター・シティは2年連続でバルセロナに屈し、5位のリバプールに至っては1次リーグすら突破することができていない。
 現在、ヨーロッパの主要 大会に残っているプレミア勢は1クラブのみ。唯一、エバートンがUEFAヨーロッパリーグ(EL)のベスト16のファースト・レグでウクライナの強豪ディナモ・キエフに2-1で先勝し、8強進出に向けて優位な立場にいるだけだ。
 プレミアの独自性が、こうした事態を招いているのかもしれない。冬季休暇の存在しない伝統とも呼ぶべき過密日程に加え、さらには降格圏を争うクラブですら各国代表のエースクラスを擁する国内リーグの競争力の高さが、この皮肉な結果を生んでいるのだろう。

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