追走のリバプール 勝利を手繰り寄せた復活のキャプテン

次節はマンUとの大一番

 ジェラードは、第25節トットナム戦からハムストリングの負傷で長期離脱を強いられていた。指揮官から細かな戦術を指示されると、背中を叩かれ後半19分にピッチへと送り出された。

「ジェラードが途中出場して我々に落ち着きをもたらした。この勝利において、彼の落ち着きとコントロールはとても重要なファクターとなった」

 指揮官が試合後のインタビューでそう振り返ったように、システム変更で中盤の底に入ったジェラード投入直後から、それまで停滞していたリバプールは息を吹き返した。そして後半23分、MFジョーダン・ヘンダーソンの決勝ゴールが生まれた。

 全盛期ほどプレーでスタジアムを湧かせることができなくなった。しかし、年齢と共に経験を積み重ねたキャプテンは、他の選手にはできない役割でチームの勝利に貢献した。

 次節、トップ4争いでしのぎを削るマンチェスター・Uとの直接対決を控えており、最大の宿敵を本拠地アンフィールドで迎え撃つ。ジェラードにとって最後の「ナショナル・ダービー」は、トップ4争いを決定づける運命の大一番だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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