イブラの過激発言がフランスを揺るがす大問題に 極右政党党首が痛烈批判

リーグ側に出場停止を要求

 パリ・サンジェルマン(PSG)は15日、ボルドーと対戦して2-3で敗れた。その試合後、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、フランスを中傷するかのような悪態をついた問題で、同国の極右政党「国民戦線」の党首から国外退去を要求された。「ESPN」が報じている。
 フランスの日刊紙「20ミニッツ」によると。国民戦線のマリーヌ・ル・ペン党首はこう憤怒したという。
「フランスをクソ国家呼ばわりする人間は出ていけばいい。出ていけ! 簡単なことです」
 この試合でイブラヒモビッチは、2得点を挙げる活躍を見せたが、チームは敗 北。試合後、イブラヒモビッチは主審のリオネル・ジャフレッド氏に対する不満と、首位リヨンとの勝ち点差を縮められなかった憤りを英語でぶちまけた。その姿は、テレビカメラにしっかりととらえられていた。
「私は15年のサッカー人生でこんなことは見たことはない。PSGはこの国にふさわしくない。この国にはもったいない」
 ユニホームを脱ぎ、半裸状態でロッカールームに引き上げる際に飛び出したズラタンの過激な発言は即座に問題化された。「クソ国家」という放送禁止用語を交えた言葉に、フランスのスポーツ大臣も謝罪を要求した。
 イブラヒモビッチは試合終了数時間後に自身のインスタグラムで謝罪文を発表したが、フランスリーグもイブラの暴言の調査を開始した。リーグ は「公式な報告書を受け取ったため、リーグ規律委員会は19日にミーティングを行い、ボルドー対PSG戦後のズラタン・イブラヒモビッチのコメントについて審議を行う」と声明文を発表している。
 ル・ペン党首は、リーグ側にイブラの出場停止を求めており、「彼らができる最低限のこと」とも語っている。
 憤怒に身を任せたスターの一言はフランスを揺るがす大問題となっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング