セルヒオ・ラモスが暴言疑惑のC・ロナウドを擁護

「彼は競争心の強い男」

 レアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモスは、チームメートのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを擁護した。C・ロナウドには、15日の無得点に終わったレバンテ戦でサポーターに暴言を吐いた疑惑が浮上していた。クラブの公式サイトが報じている。
 C・ロナウドは今季、リーグ24試合出場30得点とハイペースでゴールを量産してきた。だが、リーグ後半戦は、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがそれを上回る驚異のゴールラッシュを見せ、27試合32ゴールでリーガ・エスパニョーラの得点王を走る。
 ここ公式戦5試合で2勝2敗1分けと不振のレアルは現在、順位を 2位に下げて首位バルサの後塵(こうじん)を拝する格好となっている。C・ロナウドは、15日の本拠地レバンテ戦では2得点を決めたウェールズ代表MFギャレス・ベイルと、戦列に復帰したクロアチア代表MFルカ・モドリッチに主役の座を奪われていた。
 さらに、不調のチームに対するブーイングに不満を持ったC・ロナウドは、スタンドのサポーターに暴言を吐いたと地元メディアで伝えられていた。
 そんなC・ロナウドに対し、スペイン人ストッパーは「何年も高いレベルでプレーを続けているから、クリスティアーノで居続けるのは難しいことだ。自分のことは誰よりも分かっていると思う。彼は、すごく競争心の強い男だ。彼がそれをチームにもたらすことに感謝しなければいけないと思うし、心配 していない」と語ってエースを擁護した。ラモスはこう続けた。
 「レバンテ戦はコンディション的に厳しい試合だった。他のクラブよりもプレッシャーは強い。何も問題ないと思う一方で、圧力は受け入れなければいけない。まだシーズンは2カ月残っている。首位とも勝ち点差はわずかに1。そして、最も楽しみにしている大会であるチャンピオンズリーグも準々決勝に進んでいる」
 シーズン終了までマスコミに向けて話をしないとすでに宣言しているC・ロナウド。その代弁者として、チーム状況を努めて前向きに語っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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