ブラジルがイタリア代表選手を招集!? 公式文書送付、近日中に協議実施と伊紙が報道

イタリア代表歴のある二重国籍のジョルジーニョに対し、ブラジル連盟が招集の意向

 世界でも強豪国として知られるイタリアとブラジルの間で、一人の選手を巡って綱引きが行われている。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

  イタリアの強豪ナポリでプレーするMFジョルジーニョは、イタリアとブラジルの二重国籍を保有しているが、U-21イタリア代表に選出されるなど、現在はイタリア人としての色が強いキャリアを送っている。しかし、A代表ではこれまで国際親善試合に2試合出場したのみで、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督からは主力の扱いをされていない。

 そのジョルジーニョに対し、ブラジルサッカー連盟は代表チームへ招集する意向があるとして、公式文書でイタリアサッカー連盟に対して“解放”を求めているという。記事では、すでにその文書はイタリア連盟に到着し、ヴェントゥーラ監督を含めた協議が近く行われるとされている。

 現行のFIFAルールでは、「公式戦」扱いとならない親善試合の出場のみであれば、国籍を切り替えて別の国の選手としてプレーすることができる。ジョルジーニョはそれに該当する存在であり、ブラジル連盟からの招集を受諾すればブラジル代表としてのキャリアをスタートすることが可能。サッカー大国2つを天秤にかける、何とも贅沢な選択を迫られているわけだ。

 現在25歳と、これからキャリアの最盛期に入っていくジョルジーニョは、イタリアとブラジル、どちらの代表選手としてプレーすることになるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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