ハイチ戦の位置づけは? DF吉田麻也が言及「問題をピッチで解決する能力のテスト」

「テストという意味でラストチャンス」

「ゲームのなかで展開を考えることになる。ワールドカップでも、プランと違った形の試合になることはある。問題をピッチの中で解決する能力のテストと言えると思います」

 吉田はこれまで、ハリルジャパンでの不動のレギュラーとしてセンターバックの一角を占めている。6日のニュージーランド戦ではDF槙野智章(浦和)とコンビを組んだが、DF昌子源とDF植田直通の鹿島アントラーズコンビには出場機会が訪れなかった。それだけに、10日のハイチ戦では吉田以外の三人の中で組み合わせが決まる可能性もある。吉田自身も「僕は前から言っていますけど、センターバックは底上げが必要」と、そうした選手たちの出場機会が重要なことにも理解を示している。

「この試合が、たくさんの選手をテストするという意味ではラストチャンスになるところもあると思う。11月は相手を考えれば(ブラジルとベルギー)、ベストメンバーに近い選手で臨まなければいけないと思うので。だから、全員が持っているものを出してアピールすればいい」

 本大会で吉田が累積警告の出場停止や負傷といった事態を迎えない保証はない。吉田のパートナー選びのサバイバルであると同時に、吉田不在でどれだけのことができるのかというテストの場も残り少ない。吉田がハイチ戦に出場するかは不透明だが、チーム全体として相手の攻撃に対する対応力、アドリブ力というものが試される場になりそうだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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