ハリル監督、日本に根付くポゼッション信仰を否定 自画自賛の日本サッカー“新基準”とは

敵地・豪州戦を持ち出し「見方の違い感じた」

「たくさんの指導者がいるが、サッカーのビジョンや見方を伝えていると思う。例えばスペインやフランス、ブラジル、ドイツ、イングランド。それぞれの国にそれぞれのサッカーのアイデンティティーがある。強豪国と日本はまだ比較できないかもしれない。日本サッカーはまだ若い。しかし、世界では一番人気のあるスポーツで、日本でもより人気のあるスポーツになってほしい。そして、私のサッカーの見方を話すし、資料を作った。日本サッカーのアイデンティティーになるもの、選手たちのフィジカル、メンタル、テクニカルの特徴を踏まえたものだ。そして、独自のアイデンティティーを持たなくてはいけないが、モダンフットボールをベースにし、世界のサッカーの発展も見なければいけない」

 ハリル監督は日本サッカーが目指すべきものをこう強調した。そして、昨年10月11日のW杯アジア最終予選敵地オーストラリア戦(1-1ドロー)を持ち出した。

「世界各国でサッカーが発展しているし、日本も同じことをしなければいけない。アウェーでオーストラリアと対戦した時、私は守備面で完璧なゲームをしたと思う。アウェーでアジアチャンピオンと対戦したゲームであり、チームコンディションも良くなかった。それに合わせた戦術を私は使用し、選手はそれを実行してくれた。あと少しで勝利を収めることもできただろう。しかしそれだけではなく、アジアチャンピオンが日本ゴールを脅かす場面が全くなかった試合だ。その試合のポゼッションはオーストラリアの方が高かったが、決定機はなかった。我々は多くのチャンスを作り、多くの選手が決定機を迎えた。例えば小林悠は相手GKの素晴らしいセーブに遭った。そういうものが決まれば勝てる試合だった。しかし、日本に戻ったらたくさんの方に批判された。ボールポゼッションが低かったからだ。サッカーの見方の違いを感じた」

 

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