ミランのインザーギ監督は“他人任せ”で続投 ワンマン会長が決断か!?
他クラブの活躍を願うミラン
ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長は、来季セリエAの欧州カップ戦出場枠が最大7枠まで拡大される“他人任せ”を理由に、フィリッポ・インザーギ監督の続投を決めた可能性が浮上した。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、「ミランの革命は延期された」という特集記事を掲載した。
インザーギ監督は、前節べローナ戦で勝てなければ、更迭と地元メディアから報じられてきた。そして試合は2-2のドローに終わり、危機的状況に立たされた。だが、ワンマンで有名な会長は急転続投を決めたという。特集では、そのことに触れ、こう報じられて いる。
「ベルルスコーニ会長はインザーギ監督に電話をして信頼を確認しあった。ガリアーニCEOは監督と昼食を共にして演説した。“べローナ戦は記憶から消すこと。7位でもヨーロッパ入りできる可能性はある”と」
セリエAでは、来季のヨーロッパリーグ(EL)出場権は5位以上に与えられるが、ライバルクラブの活躍次第では出場枠が拡大する可能性がある。イタリア王者ユベントスは、セリエAで唯一、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメントに進出を果たした。そしてその初戦でドルトムントを2-1で下し、優勝の可能性も残している。ユベントスが優勝すれば、セリエAにCL出場枠が1つ追加される。さらに、セリエAの5チームが、ELのベスト16に名を連ねる。優勝すれば、さらに出場枠が増 えることになる。
他人任せながらセリエAの10位のミランが、EL出場権を手にできるチャンスは増えているのだ。