イタリアの政治家がミランのムンタリに人種差別発言で大きな波紋

イタリアサッカー界にはびこる社会問題

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのガーナ代表MFサリー・ムンタリが、イタリアの政治家から人種差別を受けて波紋を広げている。
 イタリアの極右政党「北部同盟」のマテオ・サルビーニ議員は熱狂的なミランサポーターとして知られている。だが、自身のフェイスブックで「しっかりと働く移民は歓迎する。それゆえに、ムンタリは母国に帰るべきだ」とメッセージを送った。このメッセージが大きな騒動となり、サルビーニ氏はこの発言を削除したという。
 ムンタリは2-2に終わった7日の本拠地ベローナ戦でフル出場していた。
 北部同盟 は、イタリア人の雇用確保のために外国人移民の排斥運動を展開している。その中でも、サルビーニ氏は今季リバプールに移籍したイタリア代表FWマリオ・バロテッリを批判するなど、人種差別的な発言で過去にも騒ぎを起こしてきた。イタリアの試合では、スタンドから黒人選手に対する差別が頻発しており、根深い社会問題となっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング