マンU、敵地で勝利もかみ合わない攻撃陣

いまだ生かせぬ108億円の価値

【プレミアリーグ第28節】
 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は4日、セント・ジェームズ・パークでニューカッスル・ユナイテッドと対戦して1-0で勝利した。
 ルイス・ファン・ハール監督は、FWウェイン・ルーニーを最前線に置く3トップシステムで試合に臨んだ。
 試合は序盤から慎重な展開が続いた。マンUは前半43分、DFアントニオ・バレンシアがクロスを上げ、トップ下に入ったMFマルアン・フェライニがヘディングで合わせた。だが、これは相手GKにセーブされ、スコアレスで前半を折り返す。
 後半立ち上がりの8分、MFアンヘル・ディ・マリアのクロスをフェライニがフリーで受ける。だが、シュートを放つも再び相手GKに阻まれ、こぼれ球に反応したMFアシュリー・ヤングも決め切れず。この決定機を棒に振ってしまう。
 それでも終了間際の後半44分、ルーニーのチャンスメイクからヤングが強引に押し込み、値千金の先制点を奪った。結果的にこれが決勝点となり、貴重な勝ち点3を手にした。
 勝ち星を収めたマンUだったが、低調なパフォーマンスに終始。勝利以外に主立った収穫を探すことが難しい試合だった。
 ディ・マリアは、この試合でも大きな仕事を成し遂げることなく、後半14分に途中交代でピッチを退いた。
 ディ・マリアはサイドから中央に切れ込み、ゴールに直結するプレーを最大の持ち味としてきた。だが、マンUではそうしたプレーが影を潜めている。さらに今節は危険な位置でボールを奪われ続け、度々決定機を招いてしまった。
 レッド・デビルズは攻撃陣の連動性に欠け、いまだ組織の整備も進んでいない。ファン・ハール監督は、目の前の試合で勝ち点を確実に積み上げつつ、そうした課題を克服しなければいけない。具体的な改善に着手しなければ、最終的にトップ4を逃す最悪なシナリオが待ち構えているかもしれない。その可能性は大いにありえそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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