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インザーギ監督がまたも解任危機に直面 伊紙が報じる
7日のベローナ戦の結果次第で更迭の可能性が浮上
ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が再び解任危機に直面したと地元メディアが報じている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「インザーギ、孤立」と伝えた。
2月28日のキエーボ戦で0‐0のドローに終わったミランは順位を10位に下げた。敵地とは言え、格下相手に勝てないチーム状況に、またしてもしびれを切らした人物がいるという。記事では「ベルルスコーニ会長は失望している。インザーギ監督はリスクに直面した。ベローナ戦で全ては決まる。幹部はもうチームがコントロール不能となっていると感じている。土曜日に勝てなければ解任だ」と伝えている。
リーグ戦で1勝もできなかった1月以降、インザーギ監督の去就問題は再三、取り沙汰されてきた。元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長はキエーボ相手に勝ち切れなかったことに失望したようで、少なくとも今季終了まで指揮を任せるという方針を転換する可能性が浮上。7日のベローナ戦で敗れた場合、指揮官は更迭され、コーチを務めるマウロ・タソッティ氏が内部昇格するという。
就任1年目のインザーギ監督にとっては苦難の連続だ。ベルルスコーニ会長の現場介入もある中で、チームは理想の戦術を模索し続け、シーズン終盤に入ろうというタイミングでもシステムが固まっていない。起用法をめぐりイタリア代表MFアレッシオ・チェルチらが不満をあらわにするなど、ピッチ内外で問題は山積している。
日本代表FW本田圭佑は2試合連続でスタメン落ちしているが、「監督ともちょこちょこ話している。監督もやりたいようにやればいいと思う」とレジェンドの苦悩を慮っていた。
インザーギ監督はこの苦境を乗り切れるのか。ベローナ戦で2試合ぶりの勝利を挙げ、道を切り開くしかない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images