地元番記者がACミランMF本田を酷評 敵地アタランタ戦で自分の家でプレーも前半のみで追い出された

本田らしさはどこに!?

 一方、一般紙「ラ・レプブリカ」のエンリコ・クロー記者はチーム全体の機能不全を理由に本田に5・5と平均点をつけているが、その寸評は厳しい。

「残念ながら、本田はチャンスを生かせなかった。でもすべて彼のせいではない。本田がプレーしている時には、ミランは展開にスピードがなかった。本田にボールがあまり来なかった。本田はあまりにも消極的だった。あのポジションならもっと、創造性を発揮しなければいけなかったが、それが全くなかった。でも本田が交代してからも状況はさほど変わりはなかった」

 背番号10が念願のトップ下で結果を残せなかったのは現実だ。急にシステムを変更したチームが攻撃にテンポが生まれなかったこともまた事実だと見ている。

「本田はパーソナリティーに限界がある。でも問題は彼ではない。本田が後半モントリーヴォのポジションでプレーしていたら、エルシャラウィとカカがサイドに開いていたら本田もいいプレーができたかもしれない。だが、本田は消極的すぎる。キレイなプレーに走ろうとしているのかもしれない。スペースがもっとあればもっと楽だと思う。もう今季は終わりだから、W杯で奮起しなければいけない。ミランから放出されることはないだろうが、ポジション争い、特に自分の求めるポジションでプレー機会を得るためには、W杯でアピールをしなければいけない。今季ミランで本田が見せてきたプレーでは、来季司令塔でポジションを得て、スタートすることは到底できない」

本田にとって深刻なのは、彼の挙げた課題の内容だ。「パーソナリティーの限界」「消極的」という評価は、本田らしさの欠如を意味する。冬の移籍市場でCSKAモスクワから移籍してきたが、後半戦のプレー内容では来季に向けてアピール不足だという。ワールドカップ・ブラジル大会でその実力を再び証明するという宿題を残した、と地元メディアは見ている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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