ポグバが欧州のスタジアムで起きる人種差別に言及 「肌の色は何も意味をなさない」
来年W杯が開催されるロシアでも社会問題化
サッカー界でたびたび起こるレイシズム(人種差別)の問題は、社会問題として取り上げられている。マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFポール・ポグバは、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のインタビューで、肌の色や民族的な部分より、サッカー選手としての本質を見てほしいと話している。
近年、レイシズムの温床となっているのは、来年のワールドカップ(W杯)開催国となるロシアで、ここ最近の国内リーグ戦ではサポーターの差別的言動が発生している。今夏に行われたコンフェデレーションズカップではそうした事件が起きなかったものの、差別主義からの解放はポグバ自身も心から望んでいる。
「W杯が来る時、世界中から多くのスポーツチームが(ロシアに)来ることになる。僕は、人々が皆、そこでレイシズムの声を聴くことはないと願いたい。僕はフットボールを楽しんでいて、それをする人々もそうだ。ただ試合をやっているだけだということを理解してほしい。皆さんの応援するチームと戦うことはもちろんだが、それと同様にリスペクトというものがある」
欧州各国リーグでは、アフリカ系や南米の選手に対するバナナの投げつけ、肌の色を揶揄するようなチャントが歌われるといった事件が起き、問題となってきた。それだけにポグバとしては、来年のサッカーの祭典に向けて一足早く、啓蒙活動に取り組んでいる。
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