ベンゲル監督がアーセナルに惚れ込んだ瞬間を回想 「すべてに陶酔した」

運命的な出会い

 アーセン・ベンゲル監督が、現在指揮官を務めるアーセナルに惚れ込んだ瞬間を語っている。英地元紙「ミラー」が報じた。
 アーセナルのスタジアムに初めて訪れたのはモナコ監督時代。当時は、現在のエミレーツ・スタジアムではなく、前身のハイバリーに足を運んだという。
「私は初めてハイバリーを訪れた瞬間を今でも覚えている。あれは1989年1月2日だった。私はヨーロッパのカップ戦でのモナコの対戦相手を視察するため、トルコに滞在していた。1月1日にはモナコに帰らなければならなかったが、アンカラからフランスへ帰る際に、遠回りになるがロンドンを経 由することに決めた。イングランドの試合を観たいと思っていたからね」
 対戦相手の視察ついでに立ち寄ったロンドンでの試合観戦が、ベンゲル監督とアーセナルとの運命の出会いとなったという。
「試合を観て、私はイングランドサッカーの偉大さを肌で感じた。とにかくハイバリーには素晴らしい雰囲気で満ちていた。私もそのすべてに陶酔していたよ。まさか自分が監督としてこの地に戻ってくるとは想像もしていなかったけどね。あの日、当時アーセナルのチェアマンを務めていたデイビット・デインと初めて顔を合わせ、それから良好な関係を築くこととなった。すべては偶然の賜物だよ」
 ガナーズを率いて今年で19年目となるベンゲル監督は、2013年にサー・アレックス・ファーガソ ン前監督がマンチェスター・ユナイテッドから勇退したことから、現在プレミアリーグで最も長く1つのクラブを率いる指揮官となった。アーセナルはリーグ優勝から遠ざかっているものの、ベンゲル監督はこれからもガナーズ愛を胸にピッチへと向かっていく。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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