長谷部誠が明かす、ザックとの秘話「じゃあやめさせろ」 主将として葛藤…選手から「なんでですか?」

長谷部誠コーチがザッケローニ監督とのエピソードを明かした【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
長谷部誠コーチがザッケローニ監督とのエピソードを明かした【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

2014年の予選当時、ロッカールームでのエピソードを明かした

 サッカー日本代表の長谷部誠コーチが10月31日、「TENTIAL Condititoning TALK〜長谷部さんと考える、身体の整え方〜」に出席。アルベルト・ザッケローニ監督が率いたザックジャパン時代のエピソードを明かした。現役時代の試合前日にはプレッシャーや緊張からシミュレーションを繰り返し、眠れなくなる夜があったと告白。「僕は全然心は整ってないタイプなんで」と笑いを誘い、当時の心境を赤裸々に語った。

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 試合に向けたメンタルの作り方も、キャリアの中で変化していった。若い頃は「2日前からフォーカスしなきゃいけない」という感覚を持っていたが、過度な集中は心身の疲労を招いた。その経験から、試合直前までは自身のルーティンをこなしつつリラックスし、最後にスイッチを入れる手法へと移行していった経緯を振り返った。

 しかし、チーム全体のリラックスと集中のバランスを取ることは容易ではなかったという。2014年のワールドカップ予選当時、ロッカールームで起きたある出来事を「選手の誰かがスピーカーで大きな音楽をかけ出したんですよ」と切り出して回想。欧州組が増え、現地では一般的な習慣を取り入れようとした行動だったが、キャプテンとしての長谷部コーチは「Jリーグでプレーしている選手もたくさんいる。チーム全体として考えた時にどうなんだろう」と葛藤したという。

 そこでザッケローニ監督に「これどう思います、監督?」と尋ねると、「お前どう思う?」と逆質問を受けた。慣れていない選手への配慮を伝えると、「じゃあやめさせろ」と明確な指示が下った。「もう申し訳ないけど、ちょっとこれストップして」と伝えると、選手からは「え、何でですか?」と不満げな反応が返ってきたことを笑顔で振り返り、「そしたらもう後輩って分かっちゃうんだけどね」と当時の舞台裏を明かした。

 その後、代表チーム内で音楽を流すことが容認された時期もあったが、現在では選手それぞれが自身のデバイスで音楽を聴き、自分の世界に入るスタイルが定着している。時代の移り変わりとともに変化するロッカールームの雰囲気を見守りつつ、チーム全体を整える役割に奔走した主将としての苦労と手応えを懐かしそうに振り返った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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