「小さいクラブが勝つこともある」 9年ぶり「ダービー」へ…大宮指揮官の野心「すべてを捧げたい」

天皇杯3回戦で浦和との「さいたまダービー」に臨む大宮のナダル監督
RB大宮アルディージャのナルシス・ペラッチ・ナダル監督が10月7日に迎える天皇杯3回戦、公式戦9年ぶりの「さいたまダービー」となる浦和レッズ戦の前日会見をオンラインで実施。両クラブが持つ地域的な背景も学んだとしたうえで「私にとっての街は大宮です」と、その思いを語った。
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ここまでの大宮は、J2で開幕から9戦で4勝5分の無敗を誇る。引き分けの多さから順位こそ4位だが、指揮官は「自分たちがやっているのは、目指すべきものに近づいて体現すること。ここまでリーグ戦やカップ戦がありましたが、スタイルを体現して来られたと思う」と自信を見せる。そのうえで「それを日本だけでなく、将来的にはアジアで打ち出して、高強度で情熱を持ってやることを体現したい」と、飲料大手レッドブルに株式が移譲され、世界的なネットワークに入っている中で上を目指す野心も見せた。
そうした中で、天皇杯でJ1の浦和と対戦することが決まった。浦和はリーグ8試合を4勝4敗で、16得点の得点力がある一方でリーグワーストタイの18失点と脆さも見せる。9月29日のルヴァンカップでは、大宮と同じJ2のカターレ富山を相手に一度は逆転される3-2の辛勝だった。ナダル監督は「相手がJ1クラブで大きなチャレンジなのも理解しています。小さいクラブがビッグクラブに勝つこともある。だから、このフットボールというスポーツを皆が見たいと思うのだろう。規模の大きいクラブがいつも勝つわけではない」と、アップセットを狙い虎視眈々だ。
浦和と大宮のダービーは、2001年に旧与野市を含む3市合併でさいたま市となる前に、旧浦和市と旧大宮市として地域同士が張り合ってきた関係を背景に持つ。その歴史からも、日本有数の「ダービーらしいダービー」と言えるだろう。公式戦では大宮がJ1から降格となった2017年以来の激突となるが、ナダル監督は「ダービーというのはやはり特別です。楽しみだし、自分のクラブやファンを象徴していきたい。選べるのであれば、毎週ダービーをやりたいくらいですよ」と笑顔を見せた。
そのうえで「市が1つになったという歴史もあるということですが、そういったことも今週、読んできました。お互いをライバル視していることは良く分かります。私は日本人ではないですが、私にとっての街は大宮です。この街で走ったり散歩したり、この街が大好きです。この街とプロジェクトでつながりを持てていると思います。私にできることのすべてを捧げたい」と、大宮の一員としてのダービーに臨む思いも語った。
すでにチケットが完売し、熱狂のスタジアムが予想される。ノックアウト方式のゲームで激闘も予想されるが、スペイン人指揮官は「勇気と情熱、熱量を持ってプレーしないといけない。そういうところをリーグ戦では見せられている。どんな状況でも、難しいところから立ち上がることができている。ダービーでも100%出す準備をしたい。その中でファンの皆さんとつながりを持ち、全力のエネルギーと集中力で、どういうゲームになっても自分たちがやってきた戦いやエネルギーを誇りに思うようにしたい」と、決意を新たにしていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

















