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“予防のテーピング”で広がる、サッカー人生の可能性 「バトルウィン ケガ予防クリニック」の目的と意義とは

「バトルウィン ケガ予防クリニック」第11回を大分・柳ヶ浦高校で開催
JFA(日本サッカー協会)とニチバン株式会社による共同プロジェクト「バトルウィン ケガ予防クリニック」の第11回が、9月29日に大分・柳ヶ浦高校で開催された。
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「バトルウィン ケガ予防クリニック」は、JFAとテーピングメーカーのニチバン(ブランド名:バトルウィン)が2025年度よりスタートさせた共同プロジェクトだ。選手たちにより長く、より安心してプレーしてもらうことを目的に、選手自身がケガ予防に向き合えるよう立ち上げられた。
元プロサッカー選手をゲストに迎え、「ケガをしないことの大切さや、ケガとの向き合い方」「困難な状況の乗り越え方」などを伝授するほか、ニチバンの指導のもとでのテーピング講座、ケガ予防のテーピングを巻いた状態でのトレーニングを実施。ケガをしてからだけではなく、ケガをする前の予防としてテーピングを活用することの重要性を広めている。
柳ヶ浦高校でのクリニックには、阪口夢穂氏がゲストとして登場。講演では、サッカーを始めてから、なでしこジャパンにたどり着くまでのキャリアについて、そしてキャリアの中でどうケガや自分の体と向き合ってきたかという話が披露された。阪口氏自身、現役時代に左膝前十字靭帯断裂の大ケガを経験しており、説得力をもってケガ予防のためのテーピングについて講演を行なっている。

JFAとニチバンはこれまでにも、次世代のアスレティックトレーナーを支援する育成プロジェクト「SOCCER MEDICAL CAMP」を継続的に開催。そして2025年からはもう一つの軸となるプロジェクトとして「バトルウィン ケガ予防クリニック」がスタートし、高校生を対象にケガ予防のための取り組みを呼びかけてきた。
JFAが掲げるJapan’s Wayにもある日本型ダブルピラミッドにおける、プロフェッショナルの育成につながるのが「SOCCER MEDICAL CAMP」なら、生涯スポーツにつながるのが「バトルウィン ケガ予防クリニック」だ。学生時代だけでなく、シニアになっても長くスポーツを楽しむためには、大きなケガの予防が必須。テーピングはケガをした後だけにするものではなく、予防のためにも有効であることを周知し、ケガによってプレーを断念する選手を減らすことが目的の一つとなっている。
仮にキャリアの続行・断念を判断するレベルではなくとも、ケガをしてしまえばプレー時間の減少や通院による金銭的コストも発生してしまう。“予防のためのテーピング”を知識として持っていなかったためにケガを負ってしまうリスクを避け、選手たちが少しでも長くプレーできるように、取り組んでいる。
クリニックのなかで行われるテーピング講座では、一般的によく知られている患部への入念なテーピングだけでなく、筋肉の伸縮率に近い弾力性を持つキネシオロジーテープを1〜2枚貼るだけのテーピングを教えている。それだけでも十分に大きなケガの予防になり、これまで自分でテーピングをしたことがない選手でも簡単に、日常的に続けられることが利点だ。
実際、受講者にはクリニックで初めてテーピングに触る選手もおり、座学だけではなく実践も兼ねていることが新鮮だと感じられているようだ。一例として、ふくらはぎと足首に簡単なテーピングをして体を動かしてみた結果、「守られている感覚があり、安心感がある」という反応があったという。少しの手間で想像以上の効果を得られるというクリニックでの体験が、選手たちの意識向上を後押ししてくれている。

受講者の選手たちとの間に成立する“WIN-WIN”の関係
また、「バトルウィン ケガ予防クリニック」には、ニチバンにとって貴重な高校生の“生の意見”を聞けるという側面もある。スポーツに取り組む現代の高校生がどのような悩みを抱え、テーピングにどのようなイメージを抱いているのか。選手たちの知識の獲得に貢献するだけでなく、ニチバン側が商品開発をするうえでの参考にもなるという、WIN-WINの関係が築けていると言えるだろう。
プロジェクトとして目指しているのは、3年間で47都道府県を回ること。クリニックを開催するたびに、その担当エリアの支店のニチバンスタッフが現地に訪れ、テーピングをするという体験を届けてきた。選手たちのケガ予防に向き合う意識を高め、予防の1つの手段としてテーピングが有効だと伝わることは、ニチバンにとっても大きなメリットとなっている。
「バトルウィン ケガ予防クリニック」の公式サイトには「より長く、安心してプレーするために。」という言葉が掲げられている。まだ大きなケガを経験していない選手にとってはピンと来ない言葉でも、クリニックを通して偉大なキャリアを持つ元選手が啓蒙し、“ケガ予防のためのテーピング”が浸透していけば、生涯スポーツとしてのサッカーの裾野はさらに広がっていくはずだ。
■JFAとニチバンの取り組み事例
https://www.jfa-jppd.jp/company/nichiban/

(FOOTBALL ZONE編集部)

