溢れた涙「申し訳ない」 かつての“天才小学生”…背負った10番の責任「周りの影響は関係ない」

10番を背負った石井久継が涙を流した
大岩剛監督率いるU-21日本代表は10月3日、アジア競技大会の決勝でU-23韓国代表と対戦し、0-1で敗れ銀メダルに終わった。今大会で10番を背負い、副キャプテンを担ったMF石井久継は「こんな悔しい思いはしたくない」と涙を流した。
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渾身のシュートが右ポストに叩き、満員のスタジアムが揺れかかった。試合終了の笛をベンチで聴き、仲間が崩れ落ちる姿を見て、涙が溢れた。表彰式後の取材エリアでもうつむいたまま、「このチームを優勝させて帰りたかった」と声を絞り出すと、再び涙が浮かんだ。
「本当にみんなに申し訳ない気持ちです。決勝までの試合も振り返れないぐらい、今は悔しいですし、こんな悔しい思いは自分もしたくないし、周りにもさせたくないし…。もっと頑張んないといけないなと思いました」
10番としてチームを引っ張った大会だった。グループステージでは全3試合でゴールを決め、1アシストを記録。準決勝のウズベキスタン戦ではキャプテンマークを巻いてプレーした。
4-3-3のシステムでインサイドハーフとして攻撃の潤滑油になりながら、ゴール前でも結果を残した。今大会のファーストゴールを決め、チームに勢いをもたらした。
10番と副キャプテンを「そういうプレッシャーは僕は好きなので」と自分の中に取り込んだ。それでも重くのしかかったのは「申し訳ない」という気持ち。周囲のサポートに結果で応えることができなかった。
「優勝を目指してやってて、この試合で負けたこと以上に、ここまでサポートしてくれたスタッフだったり、応援してくれた方たちに申し訳ない気持ちでいっぱいの大会になりました」
表彰式ではゴール裏のサポーターから「2年後ここ日本で再びアジアの頂へ そしてその先へ」と横断幕が掲げられた。それでも、自分が成長するために、2年後のアジアカップ、ロス五輪を頭の片隅にしまいながら、「先のことは見ずに、やっぱり一日一日成長する。もうそれの積み重ねだと思います」と、所属する湘南ベルマーレで自分を鍛え直す日々が今日から始まった。
「日本にはチーム力はあると思いますが、個のところで成長しないといけない。周りの影響は関係ないですし、結局、自分にどれだけ矢印向けて取り組めるかだと思うので、また湘南に帰って力したいなと思います。色々なことにチャレンジして、もっと成長したいなと思います」
この悔しさを必ず2年後に晴らすために。目の前で歓喜する韓国の選手たちも目に焼き付けた。かつて「天才小学生」と呼ばれた21歳が日の丸の10番を背負うまでに成長した。「自分たち以上に悔しい思いを観てる方たちはしてると思うし、そういう人たちを悲しませないようにもっと努力したい」。アジア大会での経験をこれからのサッカー人生の糧にしていく。


















