なぜ上田綺世は途中出場?「何ができるか」 28歳を先発に抜擢…森保監督が取り組む“2番手問題”

日本代表はエクアドル代表と対戦【写真:徳原隆元&増田美咲】
日本代表はエクアドル代表と対戦【写真:徳原隆元&増田美咲】

エクアドル戦では谷村海那を先発に抜擢

 日本代表は10月1日、横浜国際総合競技場で行われたキリンカップサッカー2026でエクアドルと対戦し、0-0からPK戦の末に5-4で勝利した。5日に行われるニュージーランドとの決勝戦に駒を進めた。エースの上田綺世以外のFWを先発で起用している意図について、森保一監督は「最初から強度の高い中で何ができるかというところをFWの選手に求めている」と言及した。

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 スターティングメンバーに起用されたのは、エースではなく意外な選手だった。今回の活動で初招集された28歳のFW谷村海那が初先発。前半25分に田中碧からの縦パスを丁寧に落とし、鈴木唯人のシュートを引き出せば、同31分には堂安律のクロスを頭で合わせた。前半だけでの交代となったが、強度の高いエクアドルの守備陣を相手に存在感を示した。

 代わりに後半開始から投入されたのは、エースの上田だった。安定したポストプレーで味方のチャンスを作り出すなど、3戦連続ゴールはならなかったが、存在感を示した。

 1戦目のウルグアイ戦は前田大然、2戦目のベネズエラ戦は後藤啓介、そしてこの日は谷村が3トップの中央で先発。上田はすべて後半から途中出場している。この意図について指揮官は明かした。

「試合の途中から流れが決まった中で出る、間延びしている中でやるということではなくて、最初から強度の高い中で何ができるかというところをFWの選手にも求めている。経験の浅い選手たちにも機会は少ないかもしれないですけど、その中でも本当に国際レベル、ワールドカップ基準をどう持って行くかということで、1試合目、2試合目と試しながら3試合目に繋げてきています」

 今や上田はFW陣では群を抜いた存在に成長した。だからこそ、上田に不測の事態が起こったことを想定し、“2番手”を探すことが今回の活動のテーマのひとつでもある。メンバー発表会見で「呼べるのであれば(小川)航基も呼びたかったです。でもできるだけ日本サッカーの幅を広げながら最終的に最高の頂点を作っていきたい」と言ったように、あえて実力が分かっている小川ではなく、新戦力の起用を選んだのも、アジアカップ、そして2030年のW杯を見据えたためだ。

「現有戦力の中でも、彩艶からのビルドアップであったり、チームとして幅が広がっていますし、全てにおいてレベルアップは大切かなと思います。あとは新戦力として、今アジア大会でも若い選手たちが頑張ってくれてますけど、W杯で絶対的な存在感を見せてくれるような活躍を、この代表活動以外でも日常のところで選手たちが見せてくれれば、自然とプラスになっていくかなと思います」

 指揮官の任期はアジアカップまで。だが日本サッカーの未来を見据えたトライをしている。

(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)



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