“ハラハラPK”制した日本…大岩監督が求めた「リアリティ」 主将が感じた「みんな自信ある」

ウズベキスタンとのPK戦を制した大岩ジャパン【写真:徳原隆元】
ウズベキスタンとのPK戦を制した大岩ジャパン【写真:徳原隆元】

大岩ジャパンがPK戦の末に決勝進出を決めた

 大岩剛監督率いるU-21日本代表は9月30日、アジア競技大会の準決勝でU-21ウズベキスタン代表と対戦し、1-1からPK戦の末に勝利した。”ハラハラPK”戦の末に掴み取った決勝進出。過去の経験と、Jリーグでの経験が発揮された場でもあった。

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 異様な雰囲気のPK戦だった。延長戦に入り、試合途中から鳴り物の使用が禁止となり、サポーターの手拍子と声だけに包まれた長居陸上競技場。キャプテンマークを巻いたMF大関友翔がコイントスに2回勝ち、PK先行と日本ゴール裏で行う絶好のシチュエーションで挑んだ。

 今年1月にサウジアラビアで行われたU-23アジアカップの準々決勝ヨルダン戦では、2人目のFW道脇豊が蹴ったボールがクロスバーに当たったのちにゴールインするなど、PK戦を経て優勝した経験がある。GKピサノアレックス幸冬堀尾は、最後のシュートがクロスバーに当たった直後もボールを行方を追った。キッカーを務めた10人のうち、百年構想リーグでPK戦を経験した選手が8人。これまでの経験と、Jリーグでの積み重ねが発揮された。

 10人目のキッカーを務めた小杉はど真ん中に蹴り込んだ。「大岩さんが選んでくれたというところで、チームを勝たせる責任がある。それを全うできたのは良かった」。技術面だけでなく、選手個々の強い思いがシュートに乗り、ゴールネットを揺らした。

 大岩監督は試合後の会見で大会に入ってからPKの実践練習をスタートしたと説明。選手たちには「リアリティを持ってやろうと」と働きかけながら、勝負にこだわる姿勢を植え付けてきた。5人の交代枠も含め、トーナメントでの勝負強さを再び発揮した。

「リアリティを持ってやろうということだけですね。それがどれだけ難しいのかというのはありますが、しっかり自分が蹴るということをイメージして蹴るようにしようと、全員で共有をしてやっています」

 決勝トーナメント進出を決めたあと、主将のDF市原吏音が「全員が責任感を持って行動できている。大会通して(PKの)練習もしてますし、みんな自信はあると思う」と話すなど、普段の行動から責任化を意識しながら、チームとして準備を重ねてきたPK戦だった。

 唯一PKを失敗したFWンワディケウチェブライアン世雄は列に戻ると、両手で祈りながら仲間の後ろ姿を見つめた。勝利が決まると安堵の涙を流し、選手と喜びを分かち合う瞬間もあった。

 死闘の先に辿り着いた決勝戦。アジア大会では韓国が3連覇中で、3大会連続で“決勝日韓戦”となる。トーナメントに強い大岩ジャパンがアジア杯に続き、アジア大会でも勝利で締めくくる。

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