右足に違和感も「やってよかったな」 日本を救った起死回生の一撃…見せた執念「必ず結果を」

同点ゴールを決めた石橋瀬凪【写真:徳原隆元】
同点ゴールを決めた石橋瀬凪【写真:徳原隆元】

石橋瀬凪がチームを救う同点ゴールを決めた

 大岩剛監督率いるU-21日本代表は9月30日、アジア競技大会の準決勝でU-21ウズベキスタン代表と対戦し、1-1で迎えたPK戦を制して決勝進出を決めた。後半42分に同点ゴールを決めたのはFW石橋瀬凪(湘南ベルマーレ)。直前のプレーで足をつりそうになりながらも、執念のヘディング弾を叩き込んだ。

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 右手の人差し指を立て、感情のままに右手を空に突き出した。後半42分にゴールを決める直前、右足に違和感が走った。「つりかけながらもやってよかったな」。まさに執念のヘディング弾で延長戦に望みを繋いだ。ドリブルが持ち味の石橋にとっても珍しい形でのゴール。「合わせるだけだった」と湘南の血が通うDF小杉啓太からのクロスをピンポイントで捉えた。

「ハーフタイムで右に行くっていうふうに言われた時に、コーチ陣から『逆サイドのクロスのところ、どんどん入っていけ』っていうふうに言われたので。もう左サイドから上がってくるもんだと思って、いつもより意識して入っていった。本当にピンポイントに来て、合わせるだけだった。ヘディングは得意ではないんですけど、決めきれて良かったなと思います」

 ただ、ゴールを決める直前には、右足に違和感が走っていた。「つりかけながらもやって良かったな」。苦しい状況でも、交代を望まずに踏ん張った。

「(ゴールを決める前のプレーで)ちょっとつりかけたんですけど、僕自身、交代は好きじゃないんで、そこは本当に気持ちで最後までいきたいと思ったので、つりかけながらもやって良かったなと思います」

 嬉しさを噛み締めながらも、「自分たちに勢いがあったんで、もう1点取りに行こうという気持ちだった」と、ゴール後はすぐに気持ちを切り替えた。自分のゴールに酔いしれる間もなく、延長前半15分まで右サイドを走った。

「全くなかったわけじゃないんですけど、本当にいい運びできてたんで、もう本当あとは決めるだけだと思っていた。前半に比べると相手が疲れていたので、自分たちのペースに持っていけたのが一番大きかったかなと思います」

 試合後に口にしたのも、チームへの思いだった。「自分のゴールは嬉しいですけど、チームとして価値のある1点かなって」。個人の喜びだけでなく、チームを救ったことに価値を見いだしていた。試合後には右サイドでコンビを組む時間もあったDF梅木怜と抱き合う姿もあった。

 所属する湘南では、思うように出場機会を得られず、もがく日々もあった。「チームがどういう流れでもチャンスは回ってくると思っている」と自分に言い聞かせ、「チャンスが回ってきたら必ず結果を残そう」と出番に備えてきた。代表の舞台で巡ってきたチャンスをつかみ、自らの価値をプレーで証明した。

 決勝の相手は、3大会連続で韓国となった。海外組が主体で、オーバーエイジもフル活用する相手だが、「ビビってプレーするんじゃなくて、逆に強気で行けたらいいなっていうふうに思います」。巡ってきたチャンスを結果につなげる。強い思いを胸に、頂点を懸けた一戦に臨む。

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