英日本人の今季初弾が「理想的」 高まる森保J入りへの期待…代表OBが求める“要素”「他の日本人以上に」

松木玖生がブリストル・シティ戦で今季初ゴール
イングランド2部サウサンプトンのMF松木玖生は現地時間9月12日、リーグ第7節ブリストル・シティ戦にフル出場し、今季初ゴールを挙げた。開幕から安定した出場時間を確保するなかで生まれた待望の瞬間。日本代表OBの太田宏介氏は、得点の瞬間に見える巧みなポイントを説明するとともに、待望されるA代表入りへ必要な要素を語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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2-1と1点リードで迎えた後半37分、松木が魅せた。ボックス内中央に走り込みFWフィン・アザズからパスを受けると、右足でワントラップし左足でシュート。ブロックに入った相手DFの足の間を抜けたボールは、ゴール右サイドネットに吸い込まれた。
この一連のプレーで太田氏が“勝負あり”としたのが、トラップだ。
「角度をつけたファーストタッチで、ニアもファーも狙える良い位置にボールを置けたことが素晴らしかった。これがゴール方向に向かって少しでも縦にトラップしていたら、ディフェンダーに寄せられていたでしょう。良い位置にボールをコントロールできたことで相手が足を出してくることを冷静に判断できたはずですから、理想的なゴールだったと思います」
一昨年の夏にサウサンプトンに移籍するも、すぐに英国デビューとはならずギョズテペ(トルコ)へのレンタル移籍を経験。昨季にレンタルバックしてからは、年末まで不遇の時間が続いた。それでも、そこから出場機会を掴むとプレミア昇格争いを牽引する存在に。今季ここまでリーグ戦7試合中5試合で先発を飾る地位の確立につながった。
地道に努力を重ね、成果を出したメンタリティを太田氏は「すごく日本人らしい」と太田氏は称賛する。となると、期待されるのがA代表入り。ただし、太田氏は「イングランドで年間を通して試合に出た経験はまだない」と冷静な見方を示したうえで、これから必要な要素をこう指摘する。
「松木玖生のストロングポイントは、やっぱり点を取れるところだと思います。なので、ほかの日本人選手以上に数字に残る結果を残してほしいですね」
不遇の時を経て進化した松木は、英国の地で本格ブレイクを果たそうとしている。今はその歩みをじっくりと見守るタイミングなのかもしれない。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。





















