21歳日本人は「ポグバになれる素材」 欧州デビュー戦でアシスト…代表OB仰天「なかなかいない」

【専門家の目|太田宏介】開幕スタメンを勝ち取ったシント=トロイデンMF石渡ネルソン
ベルギー1部シント=トロイデンに新加入したMF石渡ネルソンは現地時間8月8日、リーグ開幕戦のロンメルSK戦でいきなりアシストを記録した。中盤でいきなり異彩を放った21歳に、元日本代表DFの太田宏介氏も「機動力のあるポグバになれる最高の素材」と絶賛した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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今オフにセレッソ大阪からシント=トロイデンへ加入した石渡は、中盤の軸であったMF山本理仁やMF伊藤涼太郎らが抜けたシント=トロイデンにおいて、合流間もない中で開幕スタメンを掴み取った。
この試合の中継で解説を務めた太田氏はその落ち着きぶりに「合流して時間がない中でしっかりとアピールし、開幕スタメンを勝ち取ったのは見事です。試合を通じて本当に落ち着いていて、チームのプラン通りにゲームを進めていました。前年度の主力選手が抜けたポジションを見事に補い、今後が非常に楽しみになるプレー内容でした」とゲーム適応力に驚いた。
石渡の持つ独特なプレースタイルにいわきFCやC大阪でのプレー時から注目していたの太田氏が注目する。185cmを超える恵まれた体格を持ちながら、ただ守備に専念するだけでなく、センスあふれる攻撃参加を見せるのだ。
この試合でもアシストシーンだけでなく、終了間際にもサイドバックとの連携から駆け上がるシーンも見せ、「ワンツーでスルスルと前に駆け上がっていく大型ボランチは、これまでの日本人選手にはなかなかいないタイプです。セカンドボールの回収はもちろん、シュートチャンスに絡むタイミングや攻撃参加のセンスが実に素晴らしい」と、賛辞を惜しまない。
さらに太田氏が「めちゃくちゃ上手い」と唸るのが、カウンターを受けた際のスライディングによるボール奪取能力だ。
「一度剥がされたり相手と体が入れ替わったりしても、後ろからスッと足を入れて綺麗にボールを刈り取ってしまう。何事もなかったかのように自分のボールにしてしまう技術は開幕戦でも光っていましたね」と、C大阪時代にも特別リーグで見せていた刈り取る能力を、欧州の舞台でも遺憾なく発揮していた。
21歳という若さでJ1からシント=トロイデンへと海を渡り、順調なキャリアのステップを踏んでいる石渡。太田氏は、かつてシント=トロイデンで揉まれて一皮むけた山本理仁(フライブルク)のように、ベルギーの強度の中でさらに強靭なプレイヤーへ成長すると確信している。
「まだ体の線は細く、フィジカル面での改善点はありますが、あの強度の中で試合に出続ければもっと強くて逞しくなります。山本選手も最初は綺麗にサッカーをやろうとしていましたが、シント=トロイデンで泥臭さを身につけてステップアップしていきました。石渡選手もそうやって成長していく姿が目に浮かびます」
さらに最後には「まさに『ネクスト・ポグバ』というか、機動力を兼ね備えたポグバになれる素材です。まだ彼のプレーを見たことがないサッカーファンも多いかもしれませんが、間違いなく注目すべき若手の一人ですね」と、彼の持つ潜在能力の高さについて元フランス代表の名手の名を挙げつつ表現した。
日本人離れしたサイズと機動力、そして高い守備・攻撃センスを併せ持つ未完の大器。ベルギーの地で覚醒の時を迎えた石渡ネルソンの挑戦から、目が離せない。




















