VAR介入の新ルール「受け入れがたい」 今大会から導入…スイス監督が怒り「まったく理解できない」

スイスのムラト・ヤキン監督が判定に言及
スイス代表は現地時間7月11日に北中米共催ワールドカップ(W杯)の準々決勝で前回王者アルゼンチン代表と対戦し、延長戦の末に1-3で敗れた。試合を大きく左右したFWブレール・エンボロの退場処分について、ムラト・ヤキン監督は試合後の記者会見で「そのようなルールを導入したことは、ただただ不要なものだったと思います」と、無念さを語った。
1-1の同点で迎えた後半24分、スイスのFWブレール・エンボロがボールをキープしようとした背後からアルゼンチンMFレアンドロ・パレデスがチャレンジしたところでエンボロが転倒した。当初はパレデスの反則としてイエローカードが提示されたが、今大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入の新プロトコルによりオンフィールドレビューが実施され、エンボロによる「明確なシミュレーション」と判定された。これによりエンボロは2枚目のイエローカードで退場処分になった。
この後、1人少なくなったスイスは猛攻を受ける形になり、よく耐えていたものの延長後半に2失点して力尽きた。
試合後の会見では当然、エンボロのレッドカードに関する質問が集中した。ヤキン監督は「私たちは試合を支配していました。しかし、その後のレッドカードによって、私の考えではまったく受け入れがたいルールによって罰せられてしまいました」とコメント。そのうえで「主審があのような誤った判定をした。VARが介入した。まったく理解できません。彼ら(FIFA)が審判を守ろうとすることは分かっています。しかし、今日、このルールが私たちの試合を壊しました。本当に痛ましいことです。あのような形で敗退するのは、非常につらい」と話した。
また、このルールについて問われると「私はこのルールを以前は知りませんでした。非常に軽い場面でした。それに対してイエローカードが出された。VARが介入した。私たちにとって非常に重要な瞬間であり、試合全体の結果を左右する決定的な場面でした」として、「VARと主審、そしてそのようなルールを導入したことは、ただただ不要なものだったと思います。できるだけ穏やかな言葉で言っています。悪く言いたいわけではありませんが、非常に痛ましいことです」と、怒りも感じさせながら理性的なコメントを残した。
スイスはグループリーグの戦いから安定した力を見せ、自国開催だった1954年大会以来の8強へと進出していた。アルゼンチンを追い詰めた戦いぶりは十分に勝利も予感させるものだっただけに、指揮官の言葉には無念さが募っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















