鈴木彩艶を「売却する意思を明白にした」 後釜GKが加入…パルマは強気設定「少なくとも55億円」

パルマの鈴木彩艶【写真:Gonzales Photo/アフロ】
パルマの鈴木彩艶【写真:Gonzales Photo/アフロ】

イタリアメディアが報道

 イタリア・セリエAのパルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、FIFA北中米ワールドカップ(W杯)での活躍もあり新シーズンに向けたステップアップが期待されている。イタリアの専門ニュースサイト「パルマ・ライブ」では、クラブが鈴木を放出する意向を固めた一方で「少なくとも3000万ユーロ(約55億5000万円)が必要だ」と現状をレポートした。

 鈴木は浦和レッズからベルギー1部シント=トロイデンへ移籍した後、パルマへ移籍して2シーズンを過ごした。セリエBからの昇格組として過ごした初年度からレギュラーでプレーし、チームをセリエA残留に導いている。そのプレーぶりに加えて、8月で24歳になる若さ、北中米W杯での活躍もあり今夏の移籍市場でも注目の1人だ。

 その鈴木について、U-21イタリア代表GKジョバンニ・ダッファーラの獲得が「鈴木彩艶を売却する意思を明白にしたということ」とした。そのうえで「日本人GKがパルマにおける移籍市場の主役のひとりになることは、数か月前からすでに明らかだった。ダッファーラの獲得が鈴木の保有する価値を下げたと主張するつもりもない。選手の価値は誰の目にも明らかであり、彼は世界の舞台でもそれをよく証明した」と指摘している。

 そして、この動きについて「同時に、潜在的なレギュラーGKとなり得る別の守護神の加入が、鈴木をほとんど出口のところまで押し出したことも否定できない。そして買い手側のクラブも、パルマがこのGKを売却して資金を得たいと考えていることをよく分かっている」と、獲得を狙うクラブに対するメッセージになったと報じた。

 そして「近年のパルマが移籍市場でどう動いてきたかを見れば、選手を適正価格以外では売らない。鈴木を獲得したいクラブは少なくとも3000万ユーロ(約55億5000万円)が必要だ」とした。

 鈴木に対してはイングランド・プレミアリーグのリーズと、イタリアの名門ユベントスの名前が挙がっている。レポートではユベントスについて「エミリアーノ・マルティネスの交渉を見てもよく分かるように、すでに予算と『喧嘩』している。もしアルゼンチン人GK、しかも現時点では現役の世界王者であり、今後どうなるかは分からない選手に対する1000万ユーロが高すぎると考えられているのなら、どうやって鈴木に少なくとも3000万ユーロを支払うというのだろうか?」と疑問を呈した。

 パルマについて「売却の意思があるのは確かだが、まったく急いでいないという点を強調しておきたい」としたうえで、「首脳陣は、どのオファーを受け入れるかを決めるために、必要なだけ時間をかけるだろう。その目的は、言うまでもなく、最高額を提示する買い手を見つけることだ」と、戦略を解説した。まだW杯の戦いが続いている中では全体に移籍市場の動きも鈍い。鈴木の去就は長期戦になる可能性が高そうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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